2011年03月21日

GPSの脆弱性

GPSや無線通信を絡めた近代兵装の危険性は
大金が動く軍需ビジネス下では、耳を傾けてはいけないポイントの一つである。

揉み消したり、消したりするのが大変ですから・・・

しかし、アフガンやイラクなどでも問題となった
急速なゲリラ側、テロリスト側の抵抗手法の高度化など
想定していた科学技術レベルの差による
圧倒的な戦術(戦闘)と言う物も、インターネットなどの影響により
その差が縮まり、非常にリスキーな戦場へと変化している。


つまり、NVやThermal、通信や兵器によりアドバンテージのある
戦い(戦争)を行なっていた大国で有っても、情報や技術、知識の差が詰まり
対応方法や対策が講じられる様になってからは、思いの他、戦果が上がらなくなっている。

以前に、日本のガンダムシステム=「先進個人装備システム」が
駄目と言った理由はソコにある。


少なくとも、ロシア、北朝鮮、韓国、中国を敵対国家と想定した時に
軍事技術の差は、広くない。
僅差で技術的に勝っているかもしれないが、物資量や埋蔵量
生産能力において、全く持って有効性が低い。

その上、GPSや無線技術に関して、現在日本では殆ど開発が進んでおらず
妨害、障害発生時の対応や対策も、研究者が論じている程度に留まっている。

その関係で「先進個人装備システム」は
それを装備した大隊が相手であっても、秋葉原で販売する電子機器で
無力化、無効化できるレベルであり、情報分断化された部隊運用の
未熟さは、現在の日本政府の震災対応からも明らかである。

技術的な根拠としては
GPS信号がUAVに搭載可能と言う時点で、擬似GPSや
電波障害GPSが可能であること

参考1

こんなに重要だったGPS...しかもその妨害機って何?
(http://www.gizmodo.jp/2011/03/gps_14.html)

参考2

北朝鮮によるGPSジャミング
http://www.afpbb.com/article/politics/2789151/6925695


同様に、無線システム(含むWiFi)もハックやジャミングが可能である点
これらに対応しない限り、装備の有効性は低いだけではなく

以前、構想していた「無線センサーノード」を「無線探知」の方に利用し
特定対象に自動的に攻撃などが簡単に出来てしまう点からも
有効ではないと言えるだろう。

ゴテゴテした装備を考えるのは特殊戦のレベルに留めるべきで
大規模な物には向かないので予算は程ほどにすべきだろう。






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Posted by sinn-te  at 10:07 │Comments(0)TRAP&IEDD

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