2010年09月21日

自作プレシジョンライフル06

バレル加工方法を思いついた

行き着いたのは実銃の銃身加工技術を応用して
更に精度を上げて作る加工方法です。

<古い法の不十分さについて>
今回は強度より全体の重量軽減も考慮したいので
前回利用したアルミ合金A2017系ではなく、強度+重量のバランスに優れる
A6061系を使う事にします。
A2017は鋼鉄に匹敵する反面、重量がかなり重いアルミですので
それで、銃身を作ってしまうと相当な重量増加が懸念されます。

また、鋼鉄に匹敵する強度の高い材料でエアソフトガンを作っているとか
無用な事を言われたくないので、軟らかく軽い種類のアルミ合金で作る事にしました。
(軽量なアルミなんで銃身としても強度は市販品のSUSインナーバレル以下です。
これでカート自作されて、無理やり改造されハンマー付けられて.22LRを撃たれても
銃身ごと吹き飛ぶんで安心ですねwwwタナカのカシオペアさん?

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E6%88%AF%E9%8A%83%E3%81%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6)


<高精度の加工について>
ドリルによる加工アルミ合金に対しては
公差が良好な状態でH7、普通の状態でH8からH9が可能です。
芯ずれ(つまり穴の入口から出口間の)精度は直径6mm時 400mm方穴で0.14mm~0.4mm
芯の芯直度(真直ぐ度)は0.015~0.025mmと言うデータがあります。

それなら、そのまま貫通深穴加工を行なった後で、発生する
「芯ずれ」を再度センターリングする事は出来ないだろうか?

自作プレシジョンライフル06


まずΦ40mmのアルミ材に対して、一旦、穴加工を行い
高精度の穴が空いたワークをNCでセンターリングして掴み直し
表面の追加工に移る。これなら表面加工してから穴を空けて
センターがズレる事より、精度面で問題は低いと思う。

自作プレシジョンライフル06

もちろん、最初の穴加工で芯ずれが0.4mm側に来ているワークは後の
加工に回さず、そのまま廃棄する事も可能で、製造の最初から精度を上げれば
後の加工での精度維持化も可能だと思うので、材料費と加工時間が
余分に掛かるが有効な方法だと考えた。

ちなみに、実銃では、ここまでの事はしないようです。
まあ、弾が飛ぶ場所にサイトやスコープで合わせたら、当たりますし
そもそも本物ハイダーとサプレッサーの固定がコンマ数ミリ動かない「カチッ」と
言わないレベルじゃないんで、この位OKなんでしょうね。



<そのままの精度について>
一応計算してみると今の最大誤差(+0.4mm)でもサプレッサー先端では
バレル+BB弾に対して+-0.303mmとかになるんで、幸い問題となるレベルでは
無いのだけれど、なんか誤差が0.1mm以上と言う単位が日本人的に嫌なので
せめて0.0単位に落としたいと言うだけのこと・・・



<穴径が6.018mm~6.2mmの事について>
今回の穴加工に-側は0なので、+側の公差は、納品時に計測データを貰い
表面処理(先のフッ化テフロンコーティング)で補完しようと考えている。

コーティングで差を埋めると、コートが剥がれた時に精度が落ちてくるけど
多分このプレシジョンライフルは、500発も撃たないと思うのでww
現実的にはOKと考えている。






!! オススメ !!



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Posted by sinn-te  at 09:00 │Comments(0)スナイパーライフル

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