2015年10月24日

防弾チョッキ、止血帯、止血剤の事

銃やナイフ、爆発物による人体のダメージは
死なない限り、ある程度治療できる。

IFAK(インスタント・ファースト・エイド・キット)
はその、名称が示す通り「簡易・初期・治療・道具」で
恒久的や永続的な治療とは異なる。
つまり、現場での処置後はちゃんと病院での治療が必要となる。

防弾チョッキ、止血帯、止血剤の事
(5~10万で命が買えるなら安い方だ)


しかし、多くの場合、問題発生現場から病院までの距離は遠い。

その場合、重症化したり死傷したりする為、これらのキットが
用いられて、延命であったり重症化を抑制する目的で利用される。
それが「IFAK」で「救急箱」の海外での名称だ。


その中でも銃やナイフ、爆発物による戦場での負傷に特化した
モノが「TRAUMA」キットだ。

用語としては「Tactical Trauma Kits」などになる。
目的も銃創な切創の出血による失血死やショック症状
また、胸部、腹部などの出血による気道閉鎖を解決など
完全に戦闘対応のモノになる。


今後、少し揉めてキッタハッタする現場で
とばっちりを食らいそうな捜査関係者などは
両方のキットを車両に置いておく方が良いかも知れない。


防弾チョッキと言っても、保護できる部分は
基本的に人体の中枢部分に集中しており
「即死」する部分以外は保護されていない場合が多い。

しかし、大腿部(太もも)や上腕、首、体の側面など
比較的、太い血管が通っている部分は出血状況によっては
自分で止血するなら3分、仲間が止血する場合でも5分以内に
出血を止めなければ障害が残る可能性もある。


自分が用意するIFAKやTRAUMA Kits、Med Kitsに目的とする
止血方法が用意されているか?は確認が必要だ。


貫通した銃弾、ドス、ダガー、日本刀などで身体に穴が開いた場合
表面を「消毒ガーゼ」で押さえた所で死亡率低下には効果が無い事が
米軍の実験で報告されている。

出血自体を「止める」手段が必要なのだ。

血流の「上流を縛れる」のであれば「C-A-T」などの「止血帯」が有効
傷口が小さく深い場合は「コンバットガーゼ」のような「圧迫止血包帯」が有効
傷口が広く深い場合は「CELOX」などの「止血剤」が有効だ。

(CELOXをブチ込む、よりも~やりたくないがwww
もちろん「鉗子」で動脈を掴む直接止血も有効な手段だ。
痛いし、怖いし、多分自分で処置をやっても仲間にやられても、FxxK!!!て叫ぶと思う)

このように、死なない工夫は、人や行政や組織任せにするよりも
「自分で考える」ようにしたい。

何より、自分の命なのだから。


経験上、6x6サイズでは不足するので6x10くらいでキットを用意すると良い。





!! オススメ !!



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この記事へのコメント
日本だと圧迫止血ぐらいしか方法が・・・

まぁ本当に有事になったら薬とか手術とか医務室以外でもしてくれると信じたい。
Posted by いぬっころ at 2015年10月25日 01:37
この間の展示会で、ポータブルのエコー(超音波診察装置)
とレントゲンを見ましたが、スーツケースサイズで
内部が見れると初期治療も早いだろうから
自衛隊の医療用にも持っておいて欲しいですね。

わざわざヘリで運んでから治療だと
間に合わない事も有るので
Posted by sinn-tesinn-te at 2015年10月25日 19:10
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