2015年11月11日

デジタルNVの力、夜間感度・最低被写体照度

デジタルNVの力、夜間感度・最低被写体照度
(これは、ブラックスポットも傷も不具合も無い、新品のモノで手に入れるのには苦労した・・・)

評価した機種を一覧で下記に
それと、AN/PVS14/PVS7の感想と合わせてレポートする。


WAT-910HX最低被写体照度0.0000025 lux(SD 電子増感・スローシャッター モノクロ)
KB-T35AS最低被写体照度0.00002 lux(SD 電子増感・スローシャッター モノクロ)
ISD-2500HD最低被写体照度0.00004 lux(SHD フルフレーム カラー)
WAT-902H2ULTIMATE最低被写体照度0.0001 lux(SD フルフレーム モノクロ
ME20F-SH最低被写体照度0.0005 lux (FHD フルフレーム カラー)
HBC-1200B最低被写体照度0.0006 lux(SHD フルフレーム モノクロ
HDC-3600最低被写体照度0.0009 lux(FHD フルフレーム モノクロ

***注記***
(電子増感ではシャッタースピードが低下するので映像のブレが出る。戦闘には不向きだが感度と映像は良好だ。)
(モノクロ=白黒である事は、NVも緑の世界である事から考えると決してマイナスではない
むしろフルカラーである事はカメラの良い利点だ。最近NVにも擬似カラーが登場しているが・・・)
(SD、SHD解像度はNVがSHD相当である為似たり寄ったりだが、FHDは20%~30%情報量が増えるので
判断や識別には有利となる。)

***所見***
まず、最低被写体照度が0.0000~0.00000 luxの感度になると
IIF(光電子倍増菅)を搭載したNVのGen3性能に近くなる。
映像を見た感じではISD-2500、WAT902、ME20はNVよりもノイズが少なく
長時間の視聴でも疲れにくい。

***感度と性能***
夜間感度に関してはNVのGen3の方が勝るが、正直、立って歩けないレベルの
暗闇で星明りの河川の道と牧場でテストした感想なので
そのレベルの暗闇が現実のシーンでどの位多いのか?と言う点になる
(戦場はシーンが不明なので別ですけど)

***特徴と利点***
また、カメラ系である為、照明や太陽光の下でも継続的に使えると言う
メリットはあるし、レンズの選択次第では数キロ~数十キロ先も見えるし
映像機器なので映像データ共有(戦略・戦術リンク)などにも便利である事は
理解している。

***運用***
ただ・・・重量とバッテリーの問題はあるけどね。
最も軽量なWATの2機種でもソコソコ重量があるしバッテリーは
別なので、頭にぶら下げるのには向かない。

***費用対効果***
Gen3のNVの補償付き官庁価格は~バイク~軽自動車くらいの値段だ。
ミリオタが入手しているモノでも、その半分程度の金額にはなる。
自分が取引しているモノでその更に半分と言った所だが
デジタルNVカメラの場合は、安い物で5-、高い物で400+の範囲になる。
そう考えると、低性能ではNVより安価と言えるし、高性能を狙いすぎると
NVの方が安価だと言える。
ケースbyケースでの選択が必要な部材だ。

ただ、運用期間の点から言えば、NVの場合は1~2万時間でチューブの交換が
必要になるが、高感度カメラの場合は、5万時間以上運用できる点が
設備としてのメリットになる。

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参考までにサーマルも中身は「デジタルカメラ」なのでサーマルとデジタルNVと呼ばれる
高感度カメラは接続性も運用性も近く、両使いできると、メリットが多い。






!! オススメ !!



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Posted by sinn-te  at 11:41 │Comments(0)NV&THERMAL

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