Toymilitary's

(適当に描いたレールを使わないオープンフレームスリングショット・・・)
確かに、レールの摩擦抵抗はないし動作は軽快かもしれないけど･･･
何処に飛ぶか解らない怖さが有る。

運動エネルギーを直線方向に修正する力(レール)がない訳だから
ゴムの収縮の力が唯一の直進性を補正するモノであり、レールの代わりだ
しかしそれは1/10mm 0.1mmレベルの軌道誤差と言う訳には行かないだろう?



一応、この上下のフレーム兼レール･バレルは強度と精度を両立する為に利用している。

最初は、木材の上下フレームにアルミのレールをネジで固定する方法を検討したが
「木材の平行度や平面性は当てにならない。」
+
「レールを木材にネジで固定した時のレールの平行度、平面性は当てにならない」
この、二点の問題が有る為に却下した。

ネジを強く締めれば簡単に0.1mm以上レールも変形。なんて物が許せるわけが無い。
木材は湿度や温度変化でも簡単に変形するし、工業製品や精密プロダクトとしての
フレーム材として木材はダメなのだ。

そこで、強度と精度が両立しているFAメカニカル用工業アルミフレームを
フレーム兼バレルレールとして使う事で、全てを吸収している。
（しかもスリングショットを量産販売しても性能や精度は維持され、職人的な調整や
特別な工夫も必要ない）

25mm角のアルミフレーム2本で支えられる重量は4ｋN以上で圧倒的な銃身強度を誇る。
ゴムの固定部分もM5のステンレスネジでなので400ポンドのクロスボウ相当は支えられる。

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昨日は、ゴムを合計4本（左右2本）に増やしてテストした。
その実験の中で、発見した事がある。
おそらく多くのスリングショットライフルで初速や威力の向上がある発見だと思うので
同様に作っている人は試してみて欲しい。




（これは左右計2本 9kg = 19ポンド 19lbの状態 ）

ゴム2本の時は段ボールが3～4枚程度の貫通だった。
なので、倍になっても6～8枚貫通に留まるだろうと思っていた。

しかし、テスト中にまたゴムが切れた。
交換作業が分解を含み面倒なので、当初の設計予定通りに簡易金具(シャックル)を使って
取り付ける事にした。



（ゴム4本では18kg 40ポンドと張力は強く片手では引けないパワーになる。）

ゴムを小型ステンレス・シャックルを使って取り付けた。
これならゴム交換やゴム本数も簡単に短時間で行えるな・・・それ、だけだと思っていた。

そして試射テス～～～～段ボール11枚貫通しました～～～えっ？はぁ？！
アイエー！ナンデ－?

体感ですが発射音が違うし初速も違う感じがする。
まるでガスガンのような音と機敏な動作だ。


予想ですが

(右の矢印部分のゴムの接触だけでも、運動速度としては負担になっているモノと考える。
紐と滑車で実験した時よりも、ゴムの方が摩擦係数が大きい為に、接触量が少量でも
摩擦による損失が多きいのではないか?)

現象としては、少なからずゴムが巻き付け部分があると、その部分ではゴムの移動速度が低下する。

前の実験で滑車に巻きつける紐の量が多いと初速が低下したのと同じ理由で
より、摩擦抵抗の大きいゴムが、スリングショット周囲の部品と接触すると大幅に速度低下が発生するようだ。
つまり、接触部分が極力減る事になるステンレスシャックル+ステンレスボルトでゴムが連結される事により
ボールベアリングのような点接触での回転運動になり、摩擦抵抗が軽減していると思われる。

結果として4本のゴム、40ポンド以下のドローウェイトに関わらず威力が跳ね上がった。
3~4回発射したが、全て11~12枚の段ボールを貫通している。
6本掛けにしなくても、この威力なら十分なのではないだろうか？



(精度が上がってきているので、ドットサイトを止めて、ライフルスコープ3-9ｘ32に変えました。）
適当に構えても5ｍで17㎜以内に集弾、50m換算で16㎝には集弾する精度がある。