2012年12月24日

スーパーゴールド粉末鋼割込49層鋼について

ハッタリの刃物に金を出すのはどうなんだ?

見栄だけで生きるのなら有りだが、本質ではないと言う事を伝えておこう。
何故、コレを「ハッタリ」と言っているか?説明したい。


まず、粉末鋼と言うのが何故生まれたか?だ。

通常鋼材の母材となる金属は、ニッケルや鉄などを超高温で撹拌して
均一でムラの無い鋼材を作ろうとする。
この工程が未成熟であった時代は、金属にムラが存在し、ウーツ鋼のような
マーブル(混ざって居ないコヒーとミルク)のような金属の塊になっていた。

この状態だと、一定方向の力に対して弱さが存在するし、部分錆びや気泡
接合不良も発生していた。

これは、現在の練金・製鉄技術でも100%発生を回避する事が出来ず
工具や金型の鋼材で、発生した場合、重大な不良(損失)となる事があった。

これら均一化不良に対する一つの答えが「粉末鋼」である。

一度撹拌した鋼材を、再び粉末レベルにし固める事で金属ムラを極力無くし
ミクロンレベルで均一な「理想的な鋼材の塊」を生み出す事ができた。


その、均一で優れた粉末鋼を刃金(ハガネ)にしておきながら
ムラのある48層で受ける意味が・・・

通常、割り込みの刃は、刃金が錆びやすいが、切れ味と高硬度
皮金が防錆で高弾力で組むのが日本刀などでも採用する日本の技なのだが
ダマスカスでソレを包むと言うのが意味が?

しかも、スーパーゴールドと言う粉末鋼は防錆・耐磨耗・高靱性・高硬度と言う
高級工具鋼だった筈。

現代科学の精鉄・治金技術が生んだ金属であり、個人的には鍛造刃物より
信頼できる刃物鋼なのになんて使い方だろう・・・これを使う料理人は
例えるなら、川x達也のようなのだろうw






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Posted by sinn-te  at 12:12 │Comments(0)ナイフ・斧・ツールナイフ・刃物全般

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