2012年09月29日

自作ナイフMk5_片刃ナイフ05

Try&Errorについて

鋼材の熱処理データは、サンプル用に鋼材を買って、縦横に切り刻み
試験破片として刃をつけて、色んな条件で焼入れし
最も良好な結果に近づいた設定を中心に、設定値を攻めると言う方法しかないでしょう。

別に個人ですから最高の精度+硬度を狙いたい訳でもなく、CRMO7なら
メーカー基準値に近いHRC 57~59になれば目標達成なので・・・


>>焼入れ後に切削パターン
焼き入れ前でも、鋼材にグラインダーを当てすぎると赤熱化する事が有りました。
一度薄い所などは溶けた事もあるこうなると、鋼材にダメージがありそうだったので切り落としたけど

で、この片刃ナイフは、かなり削る幅が大きいし、一気に仕上げる関係で
常に流水を掛け流ししながら削ると言う荒業で作りました。(水道からホースを延ばして)

ディスクグラインダー自体が石切用に対応して2重絶縁になっているので
水を掛けた状態でも切削+切断ができるんですよ

なので、ダイヤモンド砥石を付けて、流水を掛けながら
熱処理後の鋼材を削るのは、不可能ではないかも・・・手間と時間の問題か


3-4-5については
個人製作の自作ナイフの熱処理依頼として連絡を取り、一応 2社から回答がありまして

1社目は「プレステンパー(テンパー)処理」にて反り+ゆがみに
対応できますよ~修正出来る範囲には限界がありますが・・・と言う事で、歪み上等!!で
焼いた後で均すと言う事でした。
(また、CRMO7の技術データも保有との事)
後は、刃物鍛治職人同席で、金床とタガネ、金槌で修正と言う事も検討できると
かなりゴージャスな対応を考えているパターン(自分の予算大丈夫だろうか?)

片刃の習作ナイフなので、そんな刀剣の精錬並みの待遇は
大げさ過ぎる気がしますが、ナイフの問題解決方法の一つになるかとは思いますが


2社目は全く違う方法です。

そもそも「歪ませない」熱処理を行うと・・・
「高周波+レーザー」による焼入れです。
高周波コイルで温度を上げて、ピンポイントでレーザー焼入れする事で
加熱部位を1mm~50mm位の任意幅と長さ、深さで熱処理できるのです。

しかし、焼きムラは発生する可能性がある。
(断面構造的に肉厚に関係する)


今、掴んだ変則構造に対する熱処理対応はこんな感じでした。
もう少し、考えます。
まだ、給料日直前だったんでw






!! オススメ !!



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Posted by sinn-te  at 00:42 │Comments(0)CRMO7

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