2017年10月25日

ブレーカーに非常電源系統

停電時に個々の機器はUPS(冗長電源)で短時間のバックアップは可能だが
今回のような長期間の停電では、数時間バッテリーで発電した所で
災害対策の上では十分ではなかった。

それに、UPSの個数は4機あったが・・・必要な設備を守るだけの電力は無い。

今回の場合
最優先される機器は「給湯器」
そして第2優先機器は「冷蔵庫」だった。

それぞれの消費電力は
給湯器が、1日2h利用で120Wh
冷蔵庫が、常時24h通電で480Wh
合計 600Whが1日に必要な電力だが、これらは、別々の位置に固定されている。
そうなると、事前に非常電源経由でAC100V接続されていない限り
障害発生時に一々繋ぎ変えの必要が出る。

「面倒だ」

もっと効率的に、家中の機器を守る方法・・・・・・・・・・?!

ブレーカーボックスは、メイン(主幹線)ブレーカーを落とせば、系統電力から切り離しが出来る。
そして、TSR(TSで100V、RSで100V、TRで200V)もそこから其々の部屋のコンセントに供給される。

だが、ここで、問題がある。

一般家庭に供給される単相3線 200V給電の200V(TR)間は相が揃っている。
つまり、TSにAC100V発電機、RSにも同様にAC100V発電機を導入しても
TR間では綺麗なAC200Vにはならない。
単相3線200Vに商用と同じ様な電源を供給するには・・・・

1.発電機や充電電池から、DC-ACインバーターでAC100Vまたは200Vを作る。
2.AC100V/200Vから、三相AC200Vを作る。
3.特殊な逆Vトランスを使い。三相AC200Vから単相3線 AC200Vを作る。
4.単相3線200VでTSR

これは、面倒な上にお金が掛かりすぎる。
ただ、ここまでやれば、停電時も50Hz/60Hz+-5%の発電が可能で、およそ全ての機器で問題にならない。


もう少し、やすく対策する方法は無いか?


ブレーカーに非常電源系統


気が付いたのは、AC200Vを使わない限り、TSRのTSかRSだけで十分だと言う事
つまり、AC200Vが必要なIH調理器、エアコン、溶接機
旋盤、ボール盤、フライスなど工作機械を使わなければ良い。

そして、電力を非常発電機から供給したい機器だけ、ブレーカーを上げておいて
T-Rをリンクし、1系統のAC100Vにして発電機との開閉装置で繋げれば
AC100V機器に関しては、全ての電力を非常発電機から供給できる。


非常発電設備利用の手順書自体は必要だが、照明から冷蔵庫、給湯器まで
災害時でも自由に使えるのは大きい。






!! オススメ !!



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