2017年07月26日

夏休みに弓を作る人にコンパウンドの説明

「バネ係数を持つ弾性体は、初期張力が一番弱い」
つまり、変直径のバネだろうと、テーパーゴムだろうと、竹や樹脂でも

「張力が強い=硬い」ので、普通に引っ張ると、柔らかい所から曲がる
つまり、発射の手順から考えれば

「最初に引っ張られる力」の所が「最後に加わる力」になる。


初速を上げたいのに、車のアクセルをゴールに近づくにつれて
放していけば、当然速度は上がらなくなる。

じゃあ?

逆に、ゴールに近づくにつれて踏み込んでいけばどうなるか?
車(矢)は、動き始めは確かに少し力が必要だが、動いてしまえば後は軽くなる。
この軽い状態で更に加速させていけば、速度は上がる。

それを実現するのは「偏芯滑車」になる。
コンパウンドボウは滑車を使っている事が特徴だが、この滑車の意味は
2つあり、ただの円の滑車でも、1つの意味は成している。


それは、弾性体の移動限界速度とワイヤーの長さをクリアする事
簡単に言えば、一つ目のテコの原理がクリアされる。


これは、反発が2倍強い弓に普通の滑車を付けるだけなので効果も恩恵も感じにくいだろう。
メリットは小型化などかな~

二つ目のテコの原理が、上に言った初速の向上になる。
基本は同じく反発が2倍強い弓に偏芯構造の滑車を付けるだけ
これだけなのに、初速は大幅に向上する。


(この反発が2倍と言うのは、普通のロングボウの引く力が1とした時に
滑車を使わずに引いた時の強さが2倍の弓と言う事)


ロングボウ(リカーブボウ)が弓の強さ1として速度は1
円形滑車で弓の強さ2を使っても摩擦抵抗で速度は0.8
偏芯滑車で弓の強さ2を使った場合、速度は1.2~1.5となる

夏休みに弓を作る人にコンパウンドの説明

こんな感じ?特許系探せば、もっと効率的でいい物があるが

http://fa.sus.co.jp/products/gf/dpulley/

アルミのSUSさんの動画も参考にはなる。






!! オススメ !!



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Posted by sinn-te  at 08:02 │Comments(0)クロスボウ・スリングナイフ・刃物全般

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