2012年02月08日

ロシア製知能化光学照準器

まあ、米国のOICWやXM25のスコープに
サーマルとビデオアウトが付いたような物です。

ロシア製知能化光学照準器

::詳細::
有効距離850mでの運用、スコープ内の映像をラップトップなどと接続し出力
作戦司令部や軍管轄本部と共有可能
レンズ周りはフランス、基板部分はイスラエルで其々製造されている。
サーマルスコープの効果は「煙」「霧」「雪」「炎」の環境で評価し
敵対する対象を識別する事ができ、模擬戦で高い信頼性を実証できたとの事

ロシア製知能化光学照準器

軍の方では3つのメーカーからトライアルに出された試作品を評価したが
一つは温度環境試験(おそらく-30℃~+70℃)で電子部が壊れ
一つは衝撃試験(落下や周波数サイクルなど)でサーマル素子に異常が出る等した
残る一つ(Shakhin)は、それら過酷な試験課題を克服し損傷が無かった。

最初の試験運用では特殊部隊にのみ提供されるが
次期を見て一般兵士への展開を計画している。

最初試作品の光学解像度は160x120であったが
新しい物では384x288まで機能向上しており、米国のモデルに
匹敵または僅かに解像度の高い性能に仕上がっている。
(米国の160x120より一つ上のモデルは320x240の為、一回り大きい、ただし
それは素子だけの話なので実際のサーマルの分解能に繋がるレンズの性能も大事)

ロシア製知能化光学照準器

もちろん、ロシアでもヘリコプターとタンクのサーマルなどは
もっと高性能ですが、大掛かりな装置ではなく個人用では、かなり高性能な
昼夜兼用光学機器になります。

今日においては米国ですら、宇宙や防衛用予算を中国などからの調達に当てている。
その時代において、ロシアも国産+国内製造だけで宇宙や軍需機器を賄うのは難しい。
適時、最適な物を調達する時代になったと考えている。

しかし、輸入だけでなく、今後は輸出なども増やし、外貨と世界市場への
参加を行いたいとしていた。

(ちなみにアメリカのショットショーでショットガン・サイガの
契約が行われたようで、Akに続きIzhmash Saiga 12Gもロシア国際化に進むような
兆しがあります。
次は日本のコマツや東芝、NECや三菱ですね)






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Posted by sinn-te  at 17:31 │Comments(8)NV&THERMAL

この記事へのコメント
光学機器が支給なんて羨ましい話ですねぇ…
Posted by いぬっころ at 2012年02月08日 17:50
あの、日本の「光学サイト嫌い」は、何とかならない物か?

目視アイアンサイトで300m~600m狙って
ターゲットに当てられます!
と言う人が居たとして・・・よく、訓練したな~としか思わない。

光学サイト(スコープ)やNV、サーマルで狙えばいいじゃない?
中国雑技団じゃないんだから

精鋭じゃなくてもバイポッドに高倍率のスコープ
弾道補正用チャートやコンピュータを使って
「6万人の兵士が誰でも同程度のスキルを持つ」状態を作る方が
兵法的には使える。

とりあえず近接はタスコのドットサイトで
中・遠距離はニコンのスコープ223(5.56)を支給だ
Posted by sinn-tesinn-te at 2012年02月09日 11:34
200mぐらいまででしたら、私もフライパンぐらいの的に当てれましたが、それ以上となると、もはや現代人では肉眼で狙える大きさじゃないですよね~

私物を載せても良いならまだいい方で、使うと怒る人も居るようですから、嫌いのレベルを超えています(笑)

NVに感動する現職って・・・大丈夫か不安になります。

中国とか北朝鮮と歩兵装備が大差無いと思いたい!とか、趣味として悲しいですし、どうせ最後は人なんで、大型兵器優先配備から少し見直して欲しいものです。
Posted by いぬっころ at 2012年02月11日 23:21
サイトを付けるのを怒る人の多くが
戦時の「戦闘中に機器が破損したら戦えないのでは困る」
なのでドットサイトや光学系サイトが壊れたらアイアンサイトで
撃てばいいと、理解して欲しいですね。

200mで頭部サイズに集弾できるなら技能として
十分すぎると思います。

本格的な戦闘(参加)が続いているのは米国くらいなので
ロシア、中国、韓国、北朝鮮は米国の兵装に続けとばかりに
開発や運用を目指しているのでしょうね。
(遅れている分、軍部や官僚も注目しているのかと)

危険だと感じるのは中国の動きです。

玩具用とはいえ、米国製品のコピーを繰り返して、実物を分解
しているので、いつでも軍事転用できる技術と
世界中におもちゃ用としてばら撒ける生産力があるので
内部ではどう、動いているのやら・・・

国内に潜伏する外国人も増えましたしクーデターで
武装蜂起した時は、警察と機動隊が何とかしてくれるんですかね~?
Posted by sinn-tesinn-te at 2012年02月13日 00:39
私がだいぶ前に聞いたことがある私物光学機器を使っちゃダメ(怒られた)な理由が、一言で言うと『フェアじゃないから』だそうですが、聞いた時は有事を想定した訓練でフェア云々って一体何を言ってるのだろうかと考えてしましたね。

オリンピックとか射撃競技会に出るなら勿論その通りですが…
Posted by いぬっころ at 2012年02月13日 01:15
フェアって何だそりゃ?

UAVで安全な所からリモコン一つで相手を殺したり
IEDで民間人ごと巻き込んだりしている戦場で

「フェア」という言葉自体が意味を成さないと言う世界なのに
日本だけ戦争や防衛を「フェアプレー精神」で望むのか?

じゃあ今の中国の資源略奪行為や
韓国とロシアの領海侵犯に、誰かレッドカードを出して
「退場」を宣告して来い。と言う話ですよ
Posted by sinn-tesinn-te at 2012年02月13日 12:04
たぶんリアルな仮想敵ではなく、身内の仮想敵役に『フェアじゃない』と意味だと信じたいですが…それはそれで変な話になりますね
Posted by いぬっころ at 2012年02月13日 18:04
調べたら自衛隊や警察官の弾と銃は
NATO+米軍のとは違うんですね

初速とか弾等重量がWiki見たら違っていた

試しに弾道補正用アプリケーションに
「JGSDF 89type」の項目を作りNATO 5.56ベースから
数値を打ち直し、計算したら

100ヤード ゼロインの300ヤード計算で
数センチ着弾誤差がある計算が出ましたが
親指程度の誤差なので.223レティクルを使って
運用は可能ではないか?と感じました。

海賊対策や輸送派遣されている
海外派遣中の部隊で、評価とかしておけば良いのに・・・
Posted by sinn-tesinn-te at 2012年02月15日 17:02
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